かぐや姫 / 僕の胸でおやすみ
君の笑顔の むこうにある悲しみは
僕のとどかないところに
あるものなのか
ふたりで歩いてきた道なのに
なんて淋しい
古いコートは捨てて
僕の胸でおやすみ
春はおとずれ そして去っていく
変わってしまう悲しみは
僕も知っている
この船であてのない
ふたりならば
古いコートは捨てて
僕の胸でおやすみ
ふたりで歩いてきた道なのに
なんて淋しい
古いコートは捨てて
僕の胸でおやすみ
僕の胸でおやすみ
妹
喜多条 忠 作詞
南こうせつ 作曲
妹よ ふすま一枚 へだてて 今
小さな寝息をたててる 妹よ
お前は夜が 夜が明けると 雪のような
花嫁衣装を着るのか
妹よ お前は器量が悪いのだから
俺はずいぶん心配していたんだ
あいつは俺の友達だから
たまには三人で酒でも飲もうや
妹よ 父が死に 母が死にお前ひとり
お前ひとりだけが 心のきがかり
明朝 お前が出ていく前に
あの味噌汁の 作り方を書いてゆけ
妹よ あいつは とってもいい奴だから
どんなことがあっても 我慢しなさい
そして どうしても どうしても
どうしてもだめだったら 帰っておいで 妹よ
神田川
1) 貴方は もう忘れたかしら
赤い手拭い マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
「一緒に出ようね」って 言ったのに
いつも私が 待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は 私の身体(カラダ)を抱いて
「冷たいね」って 言ったのよ
若かったあの頃 何も怖くなかった
ただ貴方のやさしさが 怖かった (2) 貴方は もう捨てたのかしら
二十四色の クレパス買って
貴方が描いた 私の似顔絵
「うまく描いてね」って 言ったのに
いつもちっとも 似てないの
窓の下には 神田川
三畳一間の 小さな下宿
貴方は 私の指先見詰め
「悲しいかい」って 聞いたのよ
若かったあの頃 何も怖くなかった
ただ貴方のやさしさが 怖かった
赤ちょうちん(昭和49年)
喜多条 忠 作詞 南こうせつ 作曲 唄:かぐや姫 JASRAC作品コード014-5717-9
あのころふたりのアパートは
裸電球まぶしくて
貨物列車が通ると揺れた
ふたりに似合いの部屋でした
覚えてますか寒い夜
赤ちょうちんに誘われて
おでんを沢山買いました
月に一度のぜいたくだけど
お酒もちょっぴり飲んだわね
雨がつづくと仕事もせずに
キャベツばかりをかじってた
そんな生活がおかしくて
あなたの横顔見つめてた
あなたと別れた雨の夜
公衆電話の箱の中
ひざをかかえて泣きました
生きてることはただそれだけで
哀しい事だと知りました
今でも時々雨の夜
赤ちょうちんも濡れている
屋台にあなたがいるような気がします
背中丸めてサンダルはいて
ひとりでいるような気がします