第1楽章 Adagio - Allegro molto [編集]
アダージョ―アレグロ・モルト。ホ短調、序奏付きソナタ形式(提示部の反復指定あり) 序奏は弦の旋律によって始まる。クラリネットやホルンの信号的な動機に続き、再び弦の旋律が戻ってくると、突如として荒々しく低弦とティンパニ、クラリネットが咆哮する。盛り上がった後一旦静まり、アレグロ・モルトの主部に入る。ホルンやオーボエが第1主題を提示し、フルートが受け答える。この第1主題はその後の楽章にも度々現れ、全曲の統一感を出す役割を果たしている。弦が一気に盛り上げ、トランペットのファンファーレと共にこの主題が確保される。次いでフルートとオーボエによるト短調の第2主題が提示される。これは黒人霊歌を思わせる旋律となっている。続いてフルートにト長調で歌謡的な小結尾主題が出るが、これは黒人霊歌「静かに揺れよ、幌馬車(Swing low Sweet Chariot)」に似ている(こちらを第2主題と捉える解釈もある)。実際は、この解釈は間違っており、アメリカ民謡借用説の例にひかれ、全体もそのように書かれているような印象が広まってしまったものである。この主題が弦に受け継がれて高潮し、提示部が終わる。提示部は反復指定があるが、ドヴォルザークの他の交響曲同様、あまり繰り返されない。展開部では3つの主題が巧みに処理される。再現部では提示部とほぼ同じに進行するも、調の取扱いはかなり自由。小結尾の主題に第1主題が戦闘的に加わるとコーダに入る。幾分不協和なクライマックスを迎えた後、トランペットのファンファーレに続き、強烈なトゥッティで楽章を閉じる。演奏時間:13~14分程度。
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